実力が同じでも、直前2週間と当日の動き方で結果は変わります。 ここで扱うのは精神論ではなく、時間という資源の配分設計です。 直前期にやること・やめること、当日の科目Aと科目Bそれぞれの時間戦略を、 判断基準つきでまとめます。
直前2週間 — 広げない、回収する
直前期にいちばんやってはいけないのは、新しい教材を増やすことです。 新しい問題集は「知らない問題」を量産して不安を増やすだけ。 この時期の得点源は過去に間違えた問題の回収です。
- 誤答の再演習 — 間違えた問題だけをもう1周。正解した問題は捨てていい
- 苦手分野の頻出型だけ — 分野ごと捨てるのではなく、その分野の定番パターンだけ拾う
- 計算の型の素振り — 稼働率・実効アクセス時間などの公式を1日1回手で書く
「なぜ間違えたか」を分類して対処する方法は 復習設計の記事で 詳しく扱っています。直前期はこの復習サイクルの総仕上げです。
当日・科目A — 90分60問は「2周方式」
科目Aは60問を90分、単純計算で1問90秒です。 ただし全問に90秒ずつ使うのは悪手です。おすすめは2周方式。
1周目(約60分): 即答できる問題だけ答える。迷ったら保留の印をつけて次へ(画面のチェック機能かメモ用紙に問題番号を控える)
2周目(約25分): フラグ問題に戻り、時間をかけて解く
残り5分: 未回答がないか最終確認。空欄は必ず埋める
この方式の狙いは、取れる問題の取り逃しをゼロにすることです。 難問に3分沼った結果、後半の易しい問題に届かない — これが最悪のパターン。 1問に90秒以上使いそうになったら、それは2周目の仕事です。
当日・科目B — 5分ペースと「飛ばす勇気」
科目Bは20問を100分、1問5分ペースです。 アルゴリズム問題はトレースの重さに個体差が大きいので、 軽い問題から取るのが定石です。
- 知識で答えられる問題(セキュリティ系)を先に確保
- トレースが短そうなアルゴリズム問題から着手
- 8分たって出口が見えない問題はフラグを立てて離脱
擬似言語の読み方そのものは 科目B対策の記事で 型として整理しています。当日はその型を、時間の許す問題に順番に適用していくだけです。
CBTならではの操作を味方にする
FEはCBT方式(コンピュータ上で受験)です。紙の試験と違う点を事前に知っておくと、 当日の認知負荷が減ります。
- 保留問題の管理 — 2周方式の要。迷った問題は画面のチェック機能かメモ用紙に番号を控えて、必ず戻れるようにする
- メモ用紙と筆記用具は会場で用意される — トレース表や計算はここに書く(持参品は使えない)。頭の中でやらない
- 科目Aと科目Bは別セッション — 間に最長10分の休憩を取れる。科目Aの出来を引きずらず、ここでリセットする
前日と当日の朝
前日に徹夜で詰め込むより、睡眠を確保する方が期待値は上です。 疲労は計算ミスとトレースミスに直結します。 当日の朝は、使い慣れた誤答ノートか公式メモを1周だけ。 新しいことはもう入れない。「見たことあるものを確認する」だけにとどめます。
頻出ミスまとめ
- 1問に沼って時間配分が崩壊 — 科目Aは90秒、科目Bは8分が離脱ライン
- 空欄のまま提出 — 選択式に空欄はもったいない。分からなくても必ず埋める
- 直前期の新規教材 — 不安の源。手持ちの誤答回収に集中する
- 保留問題を記憶に頼る — 「あとで戻る」は必ず控えを残す。記憶では戻れません
時間配分は本番でいきなりはできません。 演習モードで 1問90秒を計りながら解く練習を、直前期のメニューに入れてみてください。