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システム監査

サーバ室の物理的な安全対策の状況について、情報セキュリティ管理基準(平成 28 年)に照らして、情報セキュリティ監査を行って判明した状況のうち、監査人が、 指摘事項として監査報告書に記載すべきものはどれか。

ア.サーバが設置されている施設の無人領域では、営業時間中でも、警報装置が作動 するようになっている。
イ.サーバ室に非常口、避難器具、誘導灯などを設置している。
ウ.社外からサーバ室へ直接出入りするドアを設置しているが、出入りを考慮して常 時施錠していない。正解
エ.場所が分からないように、サーバ室の所在を室外に表示していない。

解説

サーバ室はいわば「会社の金庫室」。金庫の意味があるのは鍵がかかっているからで、誰でも外から直接入れるドアがあったら金庫ではなく「ただの部屋」になってしまう、というのがこの問題の核心です。

なぜ ウ が正解か

ウが正解なのは、「社外から直接アクセスできるドアを常時施錠していない」という状態が、物理的アクセス制御の根本を破壊しているからです。情報セキュリティ管理基準では、サーバ室への入退室は承認された者のみに限定し、施錠などで制御することを求めています。「出入りを考慮して」という理由で鍵を開けっ放しにするのは、「泥棒が入りやすいように玄関を開けておく」のと同義であり、これは明確な指摘事項です。

なぜ ア は間違いか

無人領域で営業時間中も警報が動いているのは「守りすぎ」どころか理想的な対策で、むしろ褒めるべき状況です。監査人は「よくできました」とハンコを押す場面であり、指摘事項にはなりません。

なぜ イ は間違いか

非常口や誘導灯の設置は消防法等で義務付けられた安全設備であり、セキュリティ管理基準でも設備を整えることを求めています。「非常口があって危ない」と指摘する監査人がいたら、それ自体が危ないです。

なぜ エ は間違いか

サーバ室の場所をあえて外に表示しないのは「隠すことで標的にされにくくする」という物理セキュリティの常套手段です。看板を出さないのは怠慢ではなく作戦なので、指摘どころか推奨される行為です。

出典: 基本情報技術者試験 令和7年 公開問題