マネジメント系とストラテジ系は、計算が苦手な人ほど得点源にできる分野です。 問われているのはほとんどが用語の意味と使いどころ。 つまりカタカナ語・略語を日本語に「翻訳」できれば解けます。
この分野の性質 — 知識と国語のハイブリッド
テクノロジ系と違って、深い仕組みの理解は要求されません。 その代わり、似た用語がたくさん出てきて、選択肢はその「似た者同士」で構成されます。 知っていれば10秒で解ける。知らなくても、 略語を分解して直訳すれば消去法で絞れる。この2段構えで挑む分野です。
翻訳のコツ: 略語は分解して直訳する
| 用語 | 直訳 | 一言でいうと |
|---|---|---|
| ROI | Return on Investment = 投資への見返り | かけたお金がどれだけ返ってくるか |
| KPI | Key Performance Indicator = 重要業績評価指標 | 途中経過を測る数字 |
| SLA | Service Level Agreement = サービス水準の合意 | 「この品質で提供します」という約束 |
| RFP | Request for Proposal = 提案の依頼 | ベンダーに「提案書をください」と出す文書 |
コツは、初見の略語でも英単語に分解してみることです。 RFI(Information)とRFP(Proposal)のように、 1単語の違いがそのまま意味の違いになっていることが多く、 分解できれば初見でも選択肢を絞れます。
混同ペアは「並べて、違いだけ」覚える
- PERT図(アローダイアグラム) vs ガントチャート — PERT図は作業の「依存関係」を表し、クリティカルパスを見つけるための図。 ガントチャートは作業の「期間」を横棒で表すスケジュール表。 「どの順番でやるべきか」ならPERT、「いつ何をやるか」ならガントです。
- 機能要件 vs 非機能要件 — 「何ができるか」が機能要件、「どれくらいの品質でか」(性能・可用性・保守性)が非機能要件。 「応答時間3秒以内」は機能っぽく見えて非機能、が定番のひっかけです。
- BPR vs BPO — Rは Reengineering(業務の抜本的な作り直し)、Oは Outsourcing(業務の外部委託)。 自分で変えるのがBPR、外に出すのがBPOです。
計算は2つだけ押さえる
この分野の計算問題は種類が少なく、型を覚えれば安定して取れます。
- 損益分岐点 — 「利益がちょうどゼロになる売上高」。 売上が1増えるごとに変動費も増えるので、 1あたりの取り分(1 − 変動費率)で固定費を回収すると考えます。 式は「固定費 ÷ (1 − 変動費÷売上高)」です。
- クリティカルパス — PERT図で「最も時間のかかる経路」。 この経路上の作業が1日遅れると、プロジェクト全体が1日遅れます。 全経路の所要日数を足し比べるだけなので、落ち着けば確実に取れます。
直前期のコスパが高い
暗記比重が高い分野は、早く仕上げると忘れます。 攻略戦略の記事でも書いた通り、 試験2〜3週間前からの集中投下が効率的です。 プロジェクトマネジメント、 企業活動、 経営戦略あたりから 演習を始めて、間違えた用語を「翻訳表」に足していく進め方がおすすめです。